アウターを自分で作るとき、選ぶ生地はそのアイテムの印象や機能性を大きく左右します。
今回は、アウター制作におすすめの生地として、ギャバジン、メルトン、カシミヤ、フリース、フラノ、ビーバーを紹介します。
それぞれの特徴と使用する際のポイントを把握することで、アウター作りの参考にしてください。
ギャバジン
ギャバジン生地は、高密度で織られた綾織りの生地です。
摩擦に強く、耐久性があり、さらには撥水性も持ち合わせています。
トレンチコートやジャケットなど、しっかりとした形状を保ちたいアウターに適しています。
ギャバジンの魅力と活用法
ギャバジンは、細かく密集した織り方によって、耐久性と撥水性を兼ね備えた生地として知られていますね。
これは、綾織りの特徴により表面に微細な凹凸ができ、水分が生地の内部に入り込みにくいためです。
また、ギャバジンは張りがあり、型崩れしにくいので、よりフォーマルな見た目を求めるアウター作りに適しているでしょう。
トレンチコートやクラシカルなジャケットを手作りする際に、優雅で洗練された雰囲気を出したい場合に最適ですね
さらに、カラーバリエーションも豊富にありますので、デザインの幅も広がります。
しかし、硬さがあるため、縫製には強度のある針や合わせ糸を選ぶなどの工夫が必要でしょう。
メルトン
メルトン生地は、羊毛を主原料とし、密度を高めて圧縮した暖かく肉厚の生地です。
そのため、冬用のコートやジャケットに最適で、風を通しにくいのが特徴です。
メルトン生地の魅力と利用シーン
メルトン生地は、羊毛の中でも特に保温性に優れた素材を厳選して作られます。
緻密に織り上げた後にフェルト加工を施すことで、風を通しにくく、温かさをしっかりと閉じ込めることができるでしょう。
肉厚でしなやかなメルトンは、高級感のあるピーコートやダッフルコートといった冬場の重衣料に適しているほか、その柔らかな手触りは着心地の良さもあります。
色も豊富に展開されているため、暗い冬の街並みに彩りを加えるアウター作りにも最適ですね。
ただし、その肉厚さから、縫製時には専用の厚地用針を使用するなど、多少の工夫が必要となるかもしれません。
カシミヤ
カシミヤは、カシミヤ山羊から採れる貴重な繊維を使用した生地で、非常に柔らかく、軽い上に保温性も高いです。
これらの特質から、高級アウターに多用されます。
カシミヤの贅沢な魅力
カシミヤ生地は、その希少性と優れた物性で、高級アウターの素材として人気ですね。
極細の繊維は肌に優しく、非常に軽いにも関わらず、保温性に優れています。
そのため、厳しい冬でも体を温かく保つことができます。
加えて、カシミヤ製のコートやストールは、その柔らかな手触りと上品な風合いで、着用者に贅沢な着心地と洗練された印象。
しかし、デリケートな素材のため、扱いには注意が必要です。
メンテナンスや保管にも気を配ることで、長くその美しさを楽しむことができます。
フリース
フリースはポリエステルから作られる軽量で暖かい生地です。
その優れた保温性と快適な着心地から、冬のアウターウェアやアクセサリーに広く用いられていますね。
フリースの最大の魅力はその軽さではないでしょうか。
重たいコートに比べて、フリース製のアウターは軽く、長時間着用しても疲れにくい点が特徴です。
さらに、吸湿発散性も高いため、激しい運動後でも蒸れることなく快適さを保つことができます。
洗濯機で洗える手軽さも、フリースの人気を支える理由の１つ。
ただし、防風性は高くないため、風が強い日には風を通しやすい点に注意が必要です。
フラノ
フラノはウールやコットンを主材料とした厚手の生地で、柔らかく肌触りが良いのが特徴です。
一見すると普通のウール生地に似ていますが、フラノは特に起毛処理を施されており、その柔らかさと温かみが増しています。
この起毛により、保温性が高まり、寒い季節のアウターとして適していますね。
また、フラノは見た目にも高級感があり、カジュアルからフォーマルまで幅広いスタイルにマッチします。
デメリットとしては、ウール系の生地なので、手入れが少し大変であることが挙げられます。
適切なメンテナンスを行うことで長く美しい見た目を保つことができます。
ビーバー
ビーバーはウールを密に織り込み、表面を起毛させた生地。
この生地は厚手で、寒い冬に適した優れた保温性を持っています。
ビーバーの魅力は、その豊かな手触りと重厚感のある見た目です。
特にコートやジャケットに使用されることが多く、上品でクラシックな印象を与えますね。
起毛処理により柔らかな触感があり、長時間着用しても快適さを保つことができます。
耐久性にも優れており、適切にケアすれば長年愛用することが可能です。
しかし、その厚みと重さがデメリットと感じられることもあり、活動的なシーンでは不向きかもしれません。
まとめ
今回は、アウターを作るのにおすすめの生地を紹介しました。
アウターに向いている生地は、ギャバジンやメルトン、カシミヤ・フリース・フラノ・ビーバーの生地が向いています。
生地の特徴をつかんで自分のイメージに合った生地を選ぶ参考にしてください。
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