草木染めとは、自然の植物や野菜、果物などを使って布や糸に色を付ける染色技法です。
草木染めには、環境に優しいという利点や、自然ならではのやさしい風合いを楽しめるという魅力があります。
草木染めを始めるには、以下のような手順を踏みます。
草木染めの手順
![](https://nodano-handmade.com/wp-content/uploads/2023/12/3259965_s.jpg)
染める布や糸の下処理をする
天然繊維の布や糸を使うことが基本ですが、植物繊維と動物繊維では下処理の方法が異なります。
植物繊維は、豆乳や柔軟剤などでタンパク質を染み込ませるか、アルカリ性の水に浸すことで染まりやすくします。
動物繊維は、水洗いだけで染まりやすいです。
染料から色素を抽出する
染料になる植物を水で煮て色素を抽出します。
水に溶ける色素は水抽出、水に溶けにくい色素はアルカリ抽出や酸性抽出を行います。
色素が抽出できたら、染色液として使います。
布や糸を染色液で染める
染色液を40度くらいまで加熱し、布や糸を入れて浸します。
染まり具合を確認しながら、約20分ほど煮ます。
均等に染まるように箸などで動かしながら煮るようにしましょう。お好みの色になったら、布や糸を取り出して水で洗います。
媒染剤を使って色を定着させる
媒染剤とは、金属イオンを含む水溶液で、布や糸の繊維と色素を強く結びつけるために使います。
媒染剤には、アルミ、鉄、銅などがあり、媒染剤の種類によって染まる色が変わります。
媒染剤はあらかじめ作っておき、染色液で染めた後に布や糸を浸けます。
約30分浸けたら、布や糸を取り出して水で洗いましょう。
![](https://nodano-handmade.com/wp-content/plugins/pochipp/assets/img/pochipp-logo-t1.png)
染色と媒染を繰り返す
染色と媒染を繰り返すことで、色が濃くしっかりと染まります。
染色と媒染の回数は、お好みや染料の種類によって変わりますが、3回程度が目安です。
布や糸を干す
染色と媒染を終えたら、布や糸を日陰で干して乾かします。
しっかり乾けば、草木染めの完成です。
草木染めにおすすめの材料は、以下のようなものがあります。
草木染めおすすめの材料
![](https://nodano-handmade.com/wp-content/uploads/2023/12/24157753_s.jpg)
玉ねぎの皮
黄色やオレンジ色に染まります。水抽出で色素を抽出できます。
アルミ媒染で明るい黄色、鉄媒染で茶色になります。
![](https://nodano-handmade.com/wp-content/plugins/pochipp/assets/img/pochipp-logo-t1.png)
アボカドの皮
ピンクや赤色に染まります。水抽出で色素を抽出できます。
アルミ媒染で淡いピンク、鉄媒染で濃い赤になります。
なすの皮
紫色や青色に染まります。アルカリ抽出で色素を抽出できます。
アルミ媒染で紫色、鉄媒染で青色になります。
みかんの皮
黄色やオレンジ色に染まります。水抽出で色素を抽出できます。
アルミ媒染で黄色、鉄媒染でオレンジ色になります。
![](https://nodano-handmade.com/wp-content/plugins/pochipp/assets/img/pochipp-logo-t1.png)
紅茶やコーヒーの出がらし
茶色や灰色に染まります。水抽出で色素を抽出できます。
アルミ媒染で茶色、鉄媒染で灰色になります。
まとめ
以上が、草木染めの方法とおすすめの材料のまとめです。
草木染めは、自然の色や香りを感じながら、自分だけのオリジナルの染め物を作ることができます。
身近な植物や食材を使って、草木染めにチャレンジしてみてください。
コメント